税理士試験回顧(財務諸表論編) その2
【その1の記事の続き】
「完全合格コース」に入った私は、講義のペースに追いつくため、後追いのDVD受講をできる限り早いペースでこなしていき、何とか9月の中旬には教室講義に合流することができました。
さて、話は変わりますが、財表の勉強を始めてしばらくして感じたこと。
計算、かったるい
決して、財務諸表論の計算が簡単だと言っているわけではありません。
私の場合、簿記論の受験を経験してからの受講でしたので、おそらくそのせいです。
(そのせいというよりは、事実、簿財を同時学習して、同時合格している方が大量にいます。)
あえて異なる点というと、注記や表示科目、科目の分類(流動・固定など)ぐらいですかね。
財表の計算で学習する論点は、簿記論の学習論点とほぼ丸かぶりであって、理論をあまり学習しない初期の講義では、正直刺激が足りませんでした。
そんな中開始したのが、いずれ受験しようと思っていた消費税の勉強です。
消費税との同時学習
上記の通り、財務諸表論の学習だけだと、少し刺激が足りない部分があったので、消費税法を併せて勉強することとしました。但し、あくまで本命の科目は財務諸表論でしたので、消費はサブ科目として独学で進めることとしました。
結果論ではありますが、そのちょっとした「よくばり感」が官報合格を早めてくれた一つの要因となった気がします。
※消費税法の回顧については、既にアップしていますので、過去の記事をぜひご覧ください。
理論は予備校で配られるポケットサイズのテキストがバイブル
ほとんどの受験生が、簿→財→税法と受験、合格を重ねていく形になりますが、通常は財務諸表論で初めて理論の勉強をすることになります。
税理士試験につまずく人の一定数は、理論が嫌い、理論が苦手という方かと思いますが、私はそのような人達の話を見たり聞いたりして、逆に得意にすれば有利と考え、年内から理論の学習に力を入れることとしました。
当時は、時間にあまり余裕がなかったこともあって、通勤中、移動中などの「スキマ時間」に理論の勉強を進めていくように心がけていましたが、その際に役に立ったのが、予備校の教材(ポケットサイズのテキスト、名前忘れた)でした。
理論のテキストは、ポケットサイズのテキストとは別に、理論テキストという分厚い教材も配られましたが、こちらは講義で見る以外はほとんど使いませんでした。
そういう意味では、ポケットサイズのテキストが、私にとってのバイブルとなりました。
・・・次回(その3)に続く。
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