税理士試験 直前期の簿財同時学習 最後まで二兎を追え

~税理士試験の必須科目、簿記論、財務諸表論 二科目同時なら最後までやり遂げたほうが良い~

※今回は、簿財受験生、とりわけ簿財二科目同時学習者向けの記事です

こんにちは。会計事務所タクシスの伊藤です。

今回は、税理士試験に向けて、簿記論、財務諸表論の勉強を同時並行でされている方に向けて記事を書いていきます。

 

簿記論、財務諸表論は、ご存じの通り税理士試験の必須科目、すなわち、税理士試験合格を目指すうえで必ず乗り越えなければならない壁です。

さらに、両方とも税理士試験の科目でありながら、会計科目という側面を持ち、また、両科目が密接に関連しているという特徴もあります。

そんな簿記論、財務諸表論ですが、税理士試験の受験勉強を始められる方にとっては、まず最初に学習する科目、入口の科目である場合が多く、

また、「簿財」と一括りにされるように、ほぼ同じようなものとして、二科目の同時並行で取り組まれる方がほとんどです。

 



二科目同時なら最後までやり遂げたほうが良い

 

上記に書いた通り、二科目同時で学習に取り組まれている方が多い簿記論、財務諸表論ですが、

当然ながら、それぞれ単独で学習を進めていくのに比べて、勉強の負担感がかなり大きく、また、講義時間も2倍、教材もだいたい2倍のボリュームとなってしまいます。

そんな中で、学習に手が回らない人や予備校のテストで芳しい成績を収められていない人達にとっては、簿記論、もしくは財務諸表論のどちらかに学習をシフトし、受験対策もどちらか一つに注力したほうが良いのでは、と考えてしまいがちです。

私は、そのような状況に陥っている方々には、「途中まで簿財を同時並行で学習を進めたのなら、最後までやり遂げる」ことをお勧めします。

理由としては、まず第一に、学習範囲が重複しているので、同時に学習を進めていくことで効率的な学習ができる、という簿財同時学習によるメリットが挙げられます。

こちらについては言わずもがなではありますし、皆さんが十分に認識されていることと思います。

しかし、そのような一般的に語られる範囲のことをさらっと触れて終わっても仕方ありません。

当記事では、その内容を掘り下げていって、具体的に「合格までにやるべきこと」とそうでないことを分類した上、効率的な学習方法へのアプローチを考えていきます。



そもそも、重複論点とそうでない論点とは?

 

学習範囲が重複していることが効率的な学習につながることは間違いないのですが、そもそも、簿記論、財務諸表論でどの内容が重複していて、重複しないかと認識しておくことが必要です。

私が思いつく限りでは、科目間の共通する部分や差異は下記のような点です。

 

1.財務諸表論にあって、簿記論にないもの
財務諸表論は理論問題の出題がある、

財務諸表の表示科目・区分(長期・短期、流動・固定、等)を意識する必要がある、

注記を押さえておく必要がある

2.簿記論にあって、財務諸表論にないもの
計算の個別問題がある、

計算の難易度が簿記論のほうが難しく、処理の速度と正確さが求められる

3.簿財で共通すること
計算の総合問題が出題される、総合問題の決算整理という点では同じ

 

それを踏まえて考えると、
1.は財表独特のものとして、対策する必要がある(特に理論が配点の半分を占めるので無視できない)
2.、3.は、簿記論の学習をしっかり行うことができれば、財表の計算は概ねカバーできる
と言えます。



それでは、効率的な学習を行うための取捨選択は?

 

上記の内容から見えてくること、そして、最後まで二兎を追うためにすべきことを整理していきます。

もちろん、簿財二科目それぞれに十分な学習時間を割ける人にとっては、簿記、財表のカリキュラムをすべからく学習するに越したことはありません。

但し、十分な学習時間が確保できない等、苦しい状況に置かれていても、簿財で何とか合格を手にしたい、本試験で勝負になるレベルに仕上げたいという人にとっては、

・計算は簿記論の学習のみに留めておく

・財表の計算は、表示科目と注記をさらっとテキストで網羅する

・財表の理論、表示科目、注記に関しては、移動時間、スキマ時間にてとにかく1分でも1ページでも多く目に触れさせる

この三点を意識されると良いかと思います。

 

・計算は簿記論の学習のみに留めておく

以前の記事でも触れましたが、私は1年目は簿記論のみ学習で合格、2年目は財務諸表論と消費税法の2科目を受験し、財務諸表論のみ合格という形で簿財をクリアしました。

その際に感じたことは、簿記論の習熟度を合格レベルまで仕上げておけば、財務諸表論の計算問題がものすごく簡単に感じるということです。

もちろん、両科目の微妙な差異にアジャストできるように対策はしましたが、それほど力を入れて財表の計算に取り組むことはありませんでした。

また、他の受験経験者の話ですが、その方は社会人受験生で勉強時間の確保に苦慮されていて、思い切って財表の計算をカットして、簿記の計算と財表の理論の学習に重きを置いていました。

財表の計算は、模試、答練で触れる程度にしたそうですが、それでもその方は同一回で簿財同時合格を果たしています。

 

・財表の計算は、表示科目と注記をさらっとテキストで網羅する

表示科目と注記については、当然ながら簿記論ではあまり意識しなくて良い点であるので、別途対策が必要ではありますが、模試、答練、そしてテキストの該当箇所の復習で対応可能と考えます。

 

・財表の理論、表示科目、注記に関しては、移動時間、スキマ時間にてとにかく1分でも1ページでも多く目に触れさせる

こちらの内容が私が一番伝えたかったことです。

財表の理論、表示科目、注記に関しては、手を動かしたり電卓を叩いて学習するというよりは、まずは暗記・インプットする必要があります。

暗記については、机に向かう時間が限られる方にとっては、移動時間、スキマ時間をとにかく暗記に充てるべきです。

私の場合ですが、財表の理論に関しては、TACで配布されたポケットサイズの理論集を移動中や休憩中にひたすら読んで暗記していました。

私も当時フルタイムで働きながらの受験、しかも、財表受験時には、財表と消費という組み合わせの複数科目受験を行おうと考えていたため、とにかく学習時間の捻出に必死でした。

その中で、財表の理論については、そのポケットサイズの理論集を回した以外は他の教材は参考程度に眺める程度でした。

それでも何とか繰り返し頭に叩き込んで、合格を手にすることができました。

裏を返せば、その理論集をあらかた頭に入れられれば、合格レベルまで引き上げることは可能といえます。

上記のことをまとめると、机に向かう時間は簿記論の計算を中心に学習する、そして、財表の理論や注記は移動時間や空き時間を利用して、とにかく学習時間を捻出する。

簿財をがんばってここまで同時並行で頑張ってきた人達には、どうか最後までどちらも切らずに最後まで二兎を追え!とお伝えしたいです。

 

税理士試験回顧(財務諸表論編) その1

税理士試験回顧(簿記論編) その1

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