税理士試験 続・2科目同時学習のススメ
経験者は語る「複数科目同時学習」、ボリューム・負荷とどう向き合うか
こんにちは。池袋の税理士事務所、会計事務所タクシスの伊藤です。
以前の記事で、2科目を同時並行にて学習することのメリット・デメリット、注意点について書きました。
今回は、そのデメリットであるボリューム、負担が2倍になってしまうという点についての解決策を、私の体験を交えていくつか示していければと思います。
それでは、どのように負担を減らしながら合格までたどり着くのが良いか、そして、私自身がどのように2科目同時学習をしていって、成果を出してきたのか、以下に記していきます。
1.直前期のテキストは「捨て」 ※改正点を除く
5月以降の直前期で使用するテキスト(TACでは直前テキストと言ってました)は、改正点を除いてはほとんど手をつけませんでした。
直前期で新たに学習する内容は、それまでと比較すると応用論点であったり、難しい論点や枝葉の論点であることがほとんどです。
逆に言うと、4月までのインプット期に学習する基礎的な論点が最重要であることは言うまでもありません。
そのような考え方もあり、直前期のテキストは講義で見る以外は手をつけませんでした。
直前テキストを最後までやり切ったのは、簿記論単願の時だけでしたね。
ただ、直前期の学習論点の中で重要な部分があれば、講師の方が「ここは重要だ!」と言ってくれるはずですので、そこはしっかり押さえるという形で良いのではないかと思います。
2.理論ドクターは「捨て」
TACの税法科目講座では、応用理論、事例対策用の教材として、「理論ドクター」という本が配布されます。
私の場合、こちらも講義で使用する以外は全く手をつけませんでした。
近年の税理士試験税法科目では、応用理論対策をする必要があると言われていますが、応用理論対策が功を奏するのは、各論点の条文がしっかり頭に入っている時に限ってです。
そもそも条文をそのまま書く、いわゆる「ベタ書き」がそもそもできないと意味がありません。
逆に、「ベタ書き」が問題なくこなせるほど暗記が進んでいるのであれば、後は覚えた条文をアウトプットするのは容易なはずです。
応用理論であろうと、根拠となる条文を書くことは求められますので、多少不細工でもインプットした内容を適切に引っ張り出すことさえできれば問題ないのです。
ただ、もちろん全く応用理論対策をしなかったわけではありません。
講義や答練で訓練をすることになりますので、その中で身に着けていくぐらいで何とかなりました。
3.答練の理論の復習は「捨て」
これも、上の2.と同じ理由です。答練の復習は、計算に限って複数回解いていました。
どの科目も結局は基礎が大事
いろいろ書いてみましたが、2科目勉強しているとどうしても時間に限りがあって応用的な教材まで手が回らなかった、というのが実際のところです。
但し、どの科目も基礎的な論点が大事ということは色々な方がお話されている通りですので、結果的にではありますが、その考えに沿った進め方ができていたのかなと思います。
時間が確保できないなら、時間がないなりの工夫をする、方法を考える。そのような発想ができる人は早期合格につながりやすいと考えます。
(おわり)
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